そらのね学園*オルタナティブな小学校

「そらのね学園」は、2018.5〜2021.4に埼玉にあった、小学生のための小さな学びの場。

光と影に物語がふくらむ

#そらのね学園の様子

1月23日(水) 晴れ☀️
この日は欠席の子が2人いて3人が参加。
朝のウォーミングアップも慣れてきて、
1コマ目のGEMSの「恐竜の自己防衛」を行いました!

 

恐竜の自己防衛

古代、恐竜がいた時代、
肉食恐竜から草食恐竜はどうやって身を守ったのか。

トリケラトプスがティラノザウルスと戦っていたという話もあります。

トリケラトプスのイラストを見ながら

どんなところで身を守っていたのかな?

 

それをふまえて、自己防衛の機能を持たない恐竜の赤ちゃんに、

どんな自分を守る機能を持たせるのか?

色画用紙の恐竜に、いろいろとつけていきました。

 

尻尾に毒のついたツノがいっぱいついていたり、

キバがあったり、

体が固かったり。

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攻撃の手段を考える中、
1人の子は、背中に木が生えてる。
体は固いので、食べられそうになったら、丸まって身を守る。

なかなか独創的な発想です。

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そして、そのみんなが作った恐竜と、
ティラノザウルスとを使って、
影絵の劇の時間。

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もうここからは、大人は子ども達の発想に聞き入ってしまいました。

 

どんどん、言葉が出てくる子。

舞台の小物・枝とか植物とかを配置したり、

背景の色を考えたりする子。

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進化の過程ではありえないけれど、
そらのねの恐竜達は、

肉食も草食も一緒に草を食べ、

雑食になっていくストーリー。

こんな平和な世界になっていくなんて、

スタッフは感動でした。

 

暗闇だから発想が広がる

今回使用したGEMSのテキスト

「動物の自己防衛」では、

OHPを使って劇を作るとあります。

レッジョ・エミリア・アプローチでも

OHPを使うことで、子ども達の感性を

育む取り組みをしていて、

素晴らしい教材とはわかっていますが、

OHPなんてなかなか手に入りません💦

 

そこで今回は、100均のものを使って

影絵劇場を作りましたよ!

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幕の部分は、白半透明のゴミ袋。

ここはシルクにしたらいいかもと思いましたが、

微妙な影も映し出すにはこれがちょうど良いようでした。

 

普段はそんなに喋らない男の子が

ずっとしゃべりつづけることができたのは、

暗闇の中、

誰の目も意識せず、

また、そらのねでは、誰からも批判されることもないので、

安心して考えを表現していくことができたのでしょう。

 

 

点描はバクハツだ!

お弁当を食べた後は、アボリジニアート。

黒板に地図を描いて、そこからオーストラリアについて話が始まりました。

アボリジニという人びとが、
点々で絵や記号を表したりしていた、

と、写真を見たりしたあとは、

それをみんなでやってみよう!と。

 

卵パックに絵の具を色々出して、

点々点々と綿棒で点を打っていく。

絵を描くことを苦手と思う子もいる中、

この点々を打つだけで、絵になっていく

ことを面白がり、
みんなバンバン描いていく〜。

「芸術はバクハツだー!」と言いながら、面白いと点点々。

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アボリジニアートの蛇の絵を描いてみたい!となり、虹色の空飛ぶ蛇ができたり。

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何かを描こうと思って描く子もいたけれど、

点を打っていくうちに、

何かに見えたり、

なんだかわからないけど表現できた満足感とで、

自分の思いを解放して相手に伝える

そんな喜びに満ちているようでした。

 

いつもは描けないよ〜って言ってたのにね、

描き終わったみんな、いい笑顔してました。

 

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