最後のご挨拶
そらのね学園を閉じるにあたって
今年3月にそらのね学園に最後に通ってくれていた子ども達の大半が小学校を卒業し、
次のステージに進んでいったことを区切りに、
私達そらのね学園は、3年に及ぶ小学生向けのオルタナティブスクールとしての活動を閉じることにいたしました。
この期間、ここでしか実現しえない新たな学びをみなで探究し、実践してこれたことは、かけがえのない経験でした。
ただし、その道のりは決して平坦なものではなく、
スタッフである私達も、恥ずかしながら、
常に”子ども達を一番大切にした”行動を取れた訳ではありませんでした。
保護者の方からの信頼を取り戻すために、
自分達の弱さと厳しく向き合わねばならない局面もありました。
しかし、そのプロセスに最後まで関わってきた私達スタッフにとっては、それら全てが学びとなり、
最終的には、立場を超えてより豊かな関係性を
構築することができました。自分達の抱える問題について、
多様な学びや居場所の運営に携わる関係者の方々に聞いていただき、
意見交換の機会をいただくことで、自分達だけでは気づけなかった、
多くのことに気づくことができました。
私達の活動はここで一旦閉じることとなりますが、私達の経験や学びが
オルタナティブスクールやフリースクールを含め、
多様な学びを提供する場の発展につながっていくことを願ってやみません。
そらのね学園を通してできたつながりを大切にしつつ、
私達スタッフはここを巣立った子ども達の成長を影ながら、
見守らせていただきたいと考えています。
ともに学びを創ってくれた子ども達や保護者の皆様、
関わってくださった全てのご家庭、
ご支援いただいた皆様の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2021年7月1日
そらのね学園 佐々木郷美、久米村貴子、今村美穂