そらのね学園*オルタナティブな小学校

「そらのね学園」は、2018.5〜2021.4に埼玉にあった、小学生のための小さな学びの場。

割合の楽しい授業

先日のそらのね学園では、
GEMSの『秘密のレシピ』というテキストを参考にした授業を行ないました。
テキストのなかでは、科学的なプログラムが多かったのですが、
算数の単元「割合」について学ぶ授業となりました。



新しいジュースを開発しよう‼️

「ミックスジュースを作ろう」(割合について)

準備したのは
ぶどう・オレンジ・リンゴの100%ジュース
カルピスウォーター、サイダーの5種類です。

ジュースを自分達で自由に配合できて、
好きなだけ飲める、ということで
すっごい興奮状態で、ウキウキな授業となりました。

美味しいのができた時、お母さん達にご馳走したいよね、
ちゃんと計量カップで計ってメモ取ろうね、と伝えておきました。

女の子は、
「まほうのジュース」とか「元気のでるジュース」とか
作りながらステキなネーミングまで考えていました。
イメージがどんどん膨んでいます。

「すっごい、美味しい!飲んでみて〜」と
すぐにお披露目したくなっちゃう子も。

みんな、ジュース屋さんになって
新しいミックスジュースをどんどん開発していきました。




美味しいジュースを再現しよう‼️

それぞれの分量のジュースがいくつかできたところで、
割合について考えていきました。

まず、出来上がりのミックスジュース全体の量がそれぞれ違うので、
それを計算してもらいます。
今回は考え方ややり方を頭に残してもらいたいので
計算機を使いましたが、簡単な分量だと暗算する子もいました。

ここでくめちゃんは伝えます。
「お迎えに来たお母さん達にジュースご馳走したいけど、
もうジュースがだいぶ減ってるから、みんなと同じ量は作れないよね。
特にSちゃん(幼児)が来て、こんなに飲んだらオシッコでちゃうよ〜。
そこで割合を出して、全体をこれより少ない量にしたい時、
材料のジュースはどれくらい混ぜたらいいのか、計算すれば、
量は少なくてもおんなじ味を味わってもらえるよ〜。」と。

そう、ミックスジュースの中の
それぞれのジュースの割合がわかれば、
量をかえても、同じ味を再現できる、ということです。

男の子は、このSちゃんの量にとっても反応して、
ノリノリで計算を始めました。

「Sちゃんには、このくらいの量のジュースを作ろう!」
と、あれこれ計算しています。

女の子は、お母さんのためになるべく多めのギリギリの量を
考えていました。

今回、割合を分数で考えました。

全体の量を1として考えるので、
ミックスジュース全体の量が分母、
そのうちの各ジュースの量がこれだけ、
ということで分子にくることを伝え、
さらに分数が割り算になって、小数に表すことができるのも
小5で習っているので(復習も兼ねて伝え)
割合の計算をしていきました。

レシピを見ていくと、同じ材料、出来上がりの量も一緒、の
ミックスジュースで、割合が全く違うから味も全然違うんだと
気づいたり。

残りの炭酸が少なく、2人で分けたので
材料が先にわかって、そこから全体の量を出すことも考えて、
さらに他の材料の量もわかりました。
(ここのあたりは想定外の出来事でした)

今日やったことで、学校のドリルがすぐに解けるようになるわけではないけれど、
割合という概念、どういう時につかえるのか、は伝わったと思います。

割合を分数でとらえているので、数学的な考え方から、ずれているのかも
しれません。
また科学的に考えたり、自分達で発見する部分が少なかったので
GEMSの授業とはいえませんが、
割合を身近に感じ、日常のどんな時に使ったらいいのか
実感できたと思います。

ジャパンGEMSセンターHP
秘密のレシピ [SECRET FORMULAS] - ジャパンGEMSセンター ティーチャーズガイドショップ

こんな現実もあるようです。

toyokeizai.net


「く・も・わ」に当てはめて答えを出していると、
何のための単元なのか、その概念が抜けてしまいます。


ワクワクと心動かし、手を動かすことで、
記憶に残る授業となりました💕


にほんブログ村 教育ブログ フリースクール・サポート校・ホームスクールへ
にほんブログ村