そらのね学園*オルタナティブな小学校

「そらのね学園」は、2018.5〜2021.4に埼玉にあった、小学生のための小さな学びの場。

学びに対する関心はそれぞれ

9月12日は、2回目のそらのね学園となりました。
先週からまた変化しつつある子ども達との時間は驚きと感動がありました。


朝のリズム

まずは朝の時間。

これから学園が始まるよ、というリズムを作っていきます。
丸く座って、お手玉を回していきます。

それから、体幹を感じるために、

片足立ちをしてみたり。

感覚遊びとして、

背中に指を立てて何本か当てるゲームをしたり、

背中文字も書いてみました。

それから、「学」という字について見てみました。

この字の上の3つの棒はアンテナで、

これは、!、?、♪ に置き換えることが

できて、

このアンテナを立てていると、

楽しく学べるよ、

ということを伝えました。

学校とは違う学びです。

 

探究の時間

1コマ目は探究の時間。

先週に引き続き自分を見つめる時間です。


今回は、模造紙に自分をかたどり、

自分の分身を作ってみることで、

大きさを客観的に見てもらったり、

自分の身長を計ってみたりしました。

そこから教科横断型の特色を活かして、

算数的な取り組みへ。

実は、私としては、

ここ、問題集のプリントみたいで、

みんなやりたがらないだろうな、

と勝手に思っていました。

なので、自分の身長をここに書いてね、

と軽く伝えて次に行こうとすると…。

ここは何を書いたらいいの?と。

その用紙には、

くまの体長やパンダの体長、

を書き込んで、自分の身長と比べるような書き方をしていました。

思わぬところにヒットするものですね。

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これは何?となり、

さらに単位換算するように、

cm= m cm= m(小数で表す)
なども書いていて、

そこを知りたい子がたくさんいました。

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なんの変哲も無いプリントだよ?

 

学校に居心地が悪く感じていても、

学びたい気持ちは、

みんな強く持っている、と

改めて実感しました。

「プリントやりなさい!」なんて

言わなくても、

自分達から面白がって、

興味を持って、やりたくなるのですね。

その後、自分やスクールの友達の特徴を考えてみようとなりましたが、
なかなか出てこなかったので、

じゃあ外に行って

鬼ごっこをする時にも
性格はでると思うから、

遊びながら様子を見てみよう、

となりました。
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公園では、子どもが鬼だったり、

大人が鬼だったり。

大人も全速力で追いかける場面もありました!

部屋に帰ってから、
「○○ちゃんは、鬼の動きをよく見て、冷静に動いていたね」というと

「表情も変えないようにした」と話してくれて

それを聞いていた別の子が、

「僕はタイムが多いね」と自分の動きを

分析したり。

他には、遊具にのぼって逃げたりするのが多い子、

かまりそうになりながら、ダッシュで逃げ切る子とか、

そういった鬼ごっこの逃げ方の中にも、

その子の性格とかくせとかが

あらわれているような気がして

みんなで話しました。
そうこうしていると12時を回ってしまい、お弁当タイム。

 

楽しく分類で算数を学ぶ

午後は、

GEMSの「カエルの算数」のテキストを使い、

『がまくんとかえるくん』のお話しから

「なくしたぼたん」を読みながら、

ボタンの形について、よく見てみることをしました。

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ボタンの色や形、穴の数などから、

様々な分類の仕方を考え、

さらにそれを毛糸でグループにまとめていきます。

その時、数学のベン図になり、

重なる部分について一言添えると、

面白がって両方の分け方に属する形を発見してくれたりしました。

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黒板を使って、様々な分け方を考える子も。

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最後は、様々な本物のボタンをみながら、共通項でつなげていくボタン列車をして、
みんな欲しいボタンを一つもらいました。

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その時によりへーが、

「そのボタンはちょっと変わってるね。

みんなのおばあちゃんくらいの人から

もらってきたから、

軍服のボタンかもしれない」

という話から、

戦争の話、

戦闘機はかっこいいけど爆弾を積むのは嫌だということや、

親戚の人が戦争に行っていたという話などもでました。
みんな戦いごっこは好きだったり、

武器を構えるかっこはしているけど、

身近に戦争、という言葉を聞くと

何か感じるものがあるようです。

意図せぬ話題で盛り上がる時は、

子ども達も自分の思いを

自由に話してくれるので

対話も深まります。

お話を聞く国語的な要素・

分類する数学的要素・

対話をする哲学的な要素と

MI理論を基に、様々な分野が

1つの単元の中に含まれています。

 

自分達で探究するものを見つけるメタメタタイム

自分たちの発想で、

追求していくことを決める

メタメタタイムでは、

竜を作りたい、という話になり、

竜の絵を描いたり、

どんな羽にしようかなと考えたりしました。

ここから、自分の関心にまかせて、

竜について深めていけると面白そうです。

子ども達の絵を見比べても、

羽のあるドラゴンと、羽のない竜がいる!

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 みんな何かを見て書いているわけではないですよ。

 

最後に、カブと大根の種を蒔きました。冬野菜が育つのが楽しみですね!

 

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