そらのね学園*オルタナティブな小学校

「そらのね学園」は、2018.5〜2021.4に埼玉にあった、小学生のための小さな学びの場。

子どもが天職にたどり着くことの支援、開催しました

昨日、「子どもが天職にたどり着くことの支援」が開催されました。

古山明男さんをお招きし、大学生、子育て中のお母さん、教育的な社会活動を行っている方々など、多種多様な方々が集まってくださり、熱い場となりました。

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子ども時代の過ごし方

 

子どもが夢中になっていることを、

大人が止めているのではないか?

 

幼児期までは、遊びに熱中させていたが、

小学生になったあたりから、勉強優先、

それが終わってから遊びなさい、という流れになっていないか。

 

子ども時代に遊びに集中していた子は、

15,6歳になると学びにスイッチが入る。

この場合の集中している遊びは受け身的な遊びではなく、

自分から動き出していること、

面白がって自分で工夫したり、

手を加えてみたらどうなるのか、

構造を知りたくて分解するなど追求したくてたまらない、などなど、

そんな遊び方で熱中していることが大切です。

 

そうした子ども達は、

大人の知性が理解できる15,6歳になると、

自然とスイッチが入る、とのことでした。

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生き直しのできる人、できない人

 

ご参加くださった方からの質問の一つに、

今の子ども達は、自然と受験勉強に巻き込まれ、

学校・塾・習い事と追われて時間がなく、

天職について考えるひまもない。

そういう子ども達はどうしたらよいのでしょうか?というものがありました。

 

私自身も、その質問がとても気になりました。

 

無難に生きていく中にも、何か人生のこだわりのポイントがある。例えば、仲間と過ごすことを大切にしている、とか、コツコツと続けることが自分には向いている、とか。さらには、つながりを大切にする社会に貢献したい、とか。

明確な仕事としての天職ではなく、

天分というか、そういうポイントがある。

 

けれど、それすらも見つけられずに、

ただただまわりに合わせるように、

流されるように受験勉強してしまい、

本当は人間と社会のことを考えるのが大好きだったのに、

数学ができたばっかりに理系に進んでしまった、

古山さんご自身の経験。

 

その人の中に、何か強いエネルギーのようなものを持っている人は、

学校を出た後、必ず生き直しをしている。

仕事を変えたり、

確信があって旅に出たり、仕事などしない時間を過ごしたり。

そうした時間を経て、

生き直しをしている人も多い。

(その経過はどれもその人にとっては無駄なことではないんだろうなと、聞いてて思いました。)

 

生き直しができる人とは対照的に、

「何か違う」という強い思いだけが残ってしまう人がいる。

そういう人達は、

突然引きこもりになってしまうこともある。

 

そうならないために、

小学生時代、思い切り遊ぶことが大切。

これがやりたい!と思う感覚が大切。

 

そして、古山さんはご自身の中高時代を振り返り、

いい点数を取ると、周りの大人は○○大学へ入れると考える。

あの時代は、理系に進めばくいっぱぐれないという時代だったから、

数学ができて理系に進んでしまったけれど、

親戚だろうが

近所のおっちゃんだろうが、

好きなことをやっている時、

一緒に面白がって

つきあってくれる大人が

一人でもいたら救われた、

 

でも、そういう人はおらず、

受験に取り組み、大学に入った後は、

わけもわからず、パチンコなどしたくなってしまう自分がいた。

自分が何がやりたいのかが分からなくなってしまって、

そういうことに時間を使っていた。

そして、生き直しをしていった、

ということでした。

少しでも誰かに「いいね」クリックしてもらえていたら、とのことでした。

 

自分のやりたいことが

はっきりとわかっている上での

受験勉強はそれでいい。

でも、自分が何をしたいのかわからず、

ただ親の勧めるまま受験したり、

または親の誘導にうまく乗せられて受験している場合。

その場合は、自分の中に軸がないまま育ってしまうと、

ポッキっと折れてしまうこともあるのだな、ということ。

そうならないために、小学生時代、

できれば14歳の切り替わりの頃まで、

自分がやりたい遊び、

熱中したいことに

のめりこむ時間が必要なんだなと思いました。

そうすることで、

その子らしさが作られていくのでしょうね。

 

 

話しきれなかったこと

 

会場では、

古山さんがこれまで出会った

子ども達の実例を取り上げ、

子どもの頃の様子から、

社会に出てどのような仕事に就いたのかまで、お聞きしました。

 

でも、くめちゃんは、

古山さんの周りには

もっと別な次元の事も起こっている、と

感じていたので、

終了後のコーヒータイムで、その質問をしてみました。

 

すると、発達に困難さを抱えた子ども達の中には、不思議な子も多い、とのこと。

その事例をお聞きした後でてきたことは、

それはギフトなのではないか?ということ。

さらに、嘘のつけない世の中になっている、とのことでした。

 

まだまだ、古山さんの中には、

たくさんの引き出しがあります。


子どもの天職、第2弾をどこかでできたらとも思います。

 

今回ご参加の中には、

学校ドリームマップ授業を行っている

NPOに所属されている方もいらっしゃいました。

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子ども達の未来のために、

同じ方向に向かっている同志!

という感じがしますね。

 

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