そらのね学園*オルタナティブな小学校

「そらのね学園」は、2018.5〜2021.4に埼玉にあった、小学生のための小さな学びの場。

さいたま市の発達障がいの小学生向け療育等の支援について

そらのね学園のスタッフ、さとさとが

さいたま市の小学生向けの療育支援について、

こんな記事を書いてくれました。

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さいたま市の小学生向け療育支援、どうなってるの?

【制度のハザマで☆☆~さいたま市発達障害の小学生向け療育等の支援について〜傍聴行ってきました♫】

 さいたま市の発達障がい支援の仕組みは、未就学児と18歳以上には専門機関があるのですが、小学生対象のものはすっぽりとなく💧💧、埼玉県立で該当する施設はあるのですが(しかも施設はさいたま市内にある(笑))、県と市の行政区分でさいたま市民は使えなくなっている💧💧、と言う現状があり気になっていましたが、12月に市議会と県議会で取り上げていただき、大きな第一歩となり、希望となる進展がありました(^o^)。

 

 私も周りに発達障がいのお子さんを持ち、悩んでいるママ友は沢山いるし、我が子のことを考えても他人事ではなく、ヒアリングさせてくれて生々しい当事者としての声を勇気を出して上げてくれたママ達に本当に心から感謝しています♥。

 

さいたま市議会●

さいたま市にも小学生向け療育センターを♫」by共産党の久保美樹議員より

 

 さいたま市では未就学期の児童対象の療育機関として、西区のひまわり学園と桜区のさくら草があり、小児神経科のドクターの指導の下、理学・言語・心理療法士の専門家による多面的な診察や指導を受けることができます。
さいたま市/総合療育センターひまわり学園 児童発達支援センター

 

 そちらのひまわり学園の所長が答弁に立ってくださいました。

Q.まず診察までに要する日数について
A.平均してひまわりは88日、さくら草は54日。

 

 すでに受診するだけでも大変な日数がかかっている😨。私の周りでも予約を取るのに半年待ちと言う話はざらに聞く。療育は早ければ早いほど良いにも関わらず、気になった時にすぐ受けれる状態では残念ながらない。これはさいたま市だけではないと思うけど、どこもキャパいっぱいなのが現状。

 

Q.小学校にあがってからの支援は?
A.学習相談室や特別支援センターなどと連携して、必要であればひまわりにつなぐようになっている・・

 

 でも、実際には上記のように未就学児への対応だけでもキャパいっぱいな状態で、小学生のニーズ全般に応えられている訳ではない。また、小学校に上がってから直面する発達課題はまた異なる(学習機能も必要になってくる)訳でひまわりでは対応しきれない領域もある。特別支援センターでは療育をやっている訳ではない。やはり、「”別枠”で、小学生対象の療育センターが必要ですよね!!」と久保議員は締めくくってくださいました。強く同意します!!

県にあって市にない発達障がい児支援、さいたま市民だけ受けられない支援。 | 久保みきオフィシャルブログ「久保みきのひとりごと」Powered by Ameba

 

➡実際、未就学児の頃からひまわりやさくら草に通っていたお子さんはその頃からのつながりで小学校に上がっても相談に乗ってもらって、そこから必要機関につないでもらったりするケースもあるようですが、小学校に入って集団生活に入ってから「あれ?」っと我が子の発達障がいに気づくこともある訳で、そこから必要な支援にたどりつくには非常な道のりで、特別支援学級に入るにも時間がかかったり、学校と医療機関の間に挟まれて苦悩するお母さん達の話。その間に症状が悪化してしまって入院してしまう、夫婦の意見が食い違って離婚に至る、など深刻なケースもたくさん聞きました。

 

 小学校入学と言うのはただでさえストレスの高まる時期、特に低学年では、学校に適応できるよう(?)学習や学びを助ける観点と、本人の特性をよく理解して教育現場にフィードバックする観点も必要な訳で、教育と医療と福祉のスムーズな連携がないと当事者親子はとても苦しむのだと感じました。

 

●埼玉県議会・一般質問●
「県の施設のメニューもさいたま市民も一部使えるように♫」by 立憲民主党の井上將勝議員より

 

 一方で、東京新聞12月12日にも記事が掲載されていましたが、埼玉県には埼玉県発達障害総合支援センター(さいたま新都市の小児医療センターの中にあります)という人材育成を目的としたとても充実した機関があります。

発達障害総合支援センター - 埼玉県

 

 こちらでは、教育者&支援者(保育士や幼稚園の先生、医師・看護師など)向けの研修や発達障がいの子ども持つ親向けの講座や交流会などとても充実したメニューがあります。しかし、今まではこれらの講座もさいたま市民は受けれないことになっていました。

 

 またその委託機関として、県内各地に地域療育センターもあり、未就学~小学3年まで療育を1年間受けれるようにもなっていますが、同じくさいたま市民は除外です💦。

地域療育センターについて - 埼玉県

 

 本来はこのようなメニューやサービスを提供できる機関がさいたま市にもあった方が良いです!!人材育成機能もないということは、現場の先生や支援員たちの知識や対応力にも差が出るということですから。

 

 12日の県議会では、県会議員の井上議員が埼玉県の施設で(今回に関しては発達障害総合支援センターについて)さいたま市にないメニューを提供している場合、行政の線引きで門前払いにするのではなく、柔軟な対応をしてくださるよう求めてくださいました。

 

 そして県の福祉の担当課の責任者の方からは、市と協議の上、相談会や研修の門戸をさいたま市民にも開き、柔軟な対応をしていくとの回答をいただかました。本当にありがとうございます💛

井上 將勝 - 《県の発達障害総合支援センターのさいたま市民への門戸拡大へ》... | Facebook

 

➡当事者の親の立場からすると「これは県のサービスだから。市のサービスだから」と言われても、関係ない話で(笑)。さいたま新都心にある講座を受けれなくて、ママは都内でやっている類似の講座を探して受けに行く。同じ講座を地元で夫婦で受けれたら近道だったかもということが起こってるんだろうと思います。

 

 文科省の調査(’12年)によると、さいたま市公立小中学校の普通学級での発達障がい児の割合は6.5%に上るとのこと。クラスに1人か2人は必ずいると言っても良い。そういう子ども達への対応が分からなくて、現場の先生もクラスの子たちも、そして親自身が大変な目に遭ってる、ってことがそんじょそこらで起こってるんだろう💦と思います。この新聞記事に書いてるように、発達障がいは感覚統合の問題とリンクしてることも多く「大きな声で号令をかける!」みたいな小さなことで恐怖を感じちゃう子もいる訳で、そういう知識が社会で共有できたら、お互いがお互いに配慮する訓練にもなるし、随分学校も過ごしやすい場になるのでは、と思う。

 

 誰もが無関係でいられる問題ではないし、みんなで地域としてそういう子ども達をどう育てていけるか、みんなで考え、つくっていけたらなあ、と思います。

 

対話が深まる講座

そんなさとさとが中心になって対話が深まる講座を企画いたしました。

【”主体的で対話的で深い学び”につながる「子育て航海術」】

【日時】

〇1月20日(日)13:30~16:30

【場所】

〇春岡公民館 和室

さいたま市見沼区深作1-5-1(駐車場有)

東大宮駅東口よりバス(2番:「アーバンみらい」「ファミリータウン・アーバンみらい循環」行き)に乗って約10分「深作三丁目」下車3分

【定員】

〇30名(残席 10名 12/25現在)

【対象】

〇子育て中の保護者、教育関係者、子育て・教育に関心のある地域の大人

★学生特別枠あり(高校生・大学生限定5名)

【参加費】

〇大人ひとり3,000円

★学生割引(高校生・大学生)あり!

 

詳しくは↓こちらの記事後半をご覧ください。

そらのねスタッフは、この子育て航海術の講座を通して仲間となりました!

2018年の振り返り その1 - そらのね学園*オルタナティブな小学校

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