そらのね学園*オルタナティブな小学校

「そらのね学園」は、2018.5〜2021.4に埼玉にあった、小学生のための小さな学びの場。

大人は子どもの伴走をする

10/10そらのね学園の様子です。

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朝は、身体をチャージする時間

 季節の変わり目で、

みんなちょっと風邪気味だったり、

調子が出ない朝の顔。

まずはお水を飲んでリフレッシュ。

穏やかな運動で身体をチャージします。
体幹と左右脳のバランスを図ります。
そして、脊椎散歩をして、背中文字。
背中側の意識も以前より開かれてきました。

 

漢字を使って遊んじゃおう

1コマ目は、前回町探検に行って撮った写真から、

文字起こしをした漢字を一文字ずつに分け、

部首や共通部分を探して、

漢字列車を作りました。

前にボタン列車を作ったことがあるからか、

共通項を探すことには慣れてきたようです。

漢字は、様々な漢字や部首が組み合わさって成り立っているから

どこか共通項がでてきます。

ここに小さな口がついてて、同じ!

とか。

漢字の形を、自分で楽しく発見することで、

興味がわいてきます。

まずは興味を持つことから。

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場に響く音を大切に

 2コマ目に入る前に、ちょっとトラブル発生。

自分の思うようにいかないことや、

ちょっとしたイライラが

この安心できる場では出てしまう、

そんなことが良くあります。

 

学校で上手く行かなかったことを思い出したり、

自分の気持ちのコントロールが難しくて、

混乱することもあります。

 

でも、やってほしくないことには、

はっきりNOを言い、

それでも受け止める仲間がいるから大丈夫と伝える、

その子どもたちの姿にいつも助けられています。

 

少人数で、時間の融通も利くそらのね学園だからできること、なのかもしれないけれど、

子どもの、一人ひとりをよく見て、

その行動の奥に隠れるその子の困りごとに、気づいていくことが、

ただのケンカで終わるのか、

そこから学びとるものがあるのか、

分かれ目だと思います。

 

それから、つい、大人は、

ケンカを辞めさせたくて、

荒げた声を立ててしまう。

そうすると、周りにいる敏感な子達は、

その音に反応して、悲しんだり、怖がったりします。

もちろん、悪い事に対して叱ることは必要ですが、

ただ威圧的な声を出すのか、

相手に伝えたい声を響かせるのか、

ここではそれも大切にしていきたいことの1つです。

 

 

マルシェでそらのね出店するよ!

 気分を取り直して、2コマ目は、

お店を出すってどういうこと?(マルシェに出店!)ということで、

次のイベント出店に向けて、

子どもたちにも主体的に関わって欲しいという願いのもと、授業をしました。

 

大人がある職業のなりきりをするので、何の職業か当ててもらいました。
白衣を着て、マスクをして、

透明な手袋をすると…


あ、お医者さん!(惜しい。)

看護師さん。(いえいえ)


「大きな口を開けてください。」

歯医者さん?(はい、正解)

 

同じように、各グループでなりたい職業を考えてもらい、

なりきってもらいました。

突然のことで、キョトンとしていた子、

なかなか話し合いがまとまらず時間がかかった子、

やるやる〜とすっかり産婦人科の先生になりきった子、色々でした。

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マルシェについては、午後にも続くけど、

その前にお昼ご飯の時間になりました。

 

 

自分の思いを相手に伝える

 美味しいお弁当の後、

どうしてもあることを伝えたいとA君が言うので、

K君との話し合いの場を設けました。

 

A君は、自分がされて痛かったこと、

ずっと言えなくて我慢して苦しくて、

でも勇気をもってその事を伝えました。

 

K君はいつもなら逃げ出しちゃうところなのだけど、

ちゃんと話を聞いて受け止め、

この時初めて「ごめんね」と言えました。

 

それを聞いてまだ許せない気持ちもあったA君だけど、

少し気持ちが楽になったようだったので、

どうしたい?と聞くと、楽しく遊びたい!という言葉が出ました。

そしてみんなで遊べる、ジェンガやカードゲームをしてもいいし、

トランプもうちにあるのを持ってくるよ、とA君。

K君もうん、一緒にやろうよ、と意気投合。

 

なかなか自分一人では、言い出す勇気を持てない時は、

大人が伴走に入り、

その子が伝えやすい状況を作っていきます。

そして、謝ることを強いる訳でもないので、

ごめんね、も、自然と出てきました。

大人の言葉は最小限に、

お互い安心して話せる場であること。

 

その後、昼休みは、びっくりするほど

2人はくっついて遊んでいました。

 

A君に話をしてどうだった?と聞くと、

「スッキリした!」と一言。

あとは、なんのわだかまりも残りません。

 

今まで自分の気持ちを言葉にすることも

とても難しかったA君の成長に嬉しくなりました。

 

 

 

マルシェでお店を出すということ

午後からは、マルシェについて考える続き。

 

お店をしているお母さんから

お店をする時に大切にしていることを書いた手紙をいただきました。

 

ビーガンおやつを作っているママ。
"パンやお菓子はスーパーやコンビニでもどこでも買うことができますが、

どこでも売っている物を食べられない人もいます。

アレルギーがあったり、身体の状態、

宗教など色々な理由で食べられない人がいます。

私はどんな人でも一緒に食べられるようなパンとお菓子を

作るようにしています。

必要としている人に届けられればと思ってお店をしています。"

 

みんな、何かしら感じたようで、

お金を稼ぐためにお店をする、と言っていた子も(それも大切だよね)

みんなが買ってくれるようなお店にしたい、

笑顔で接客したい、

美味しいものを出したい、と変化しました。

 

その気持ちを保ったまま、
そらのね学園の看板を作りました!

そらのねの文字は青だね、とか、

じゃあこっちの色はこの色ね、とか

みんなで話し合いながら作った看板。

 

粘土で文字を貼り付けて、

立体的に仕上がりました^_^

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来週のマルシェが楽しみです✨

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